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『 空手の伝統的鍛錬 』

武術に使われる用語に練習、訓練、鍛錬、錬磨などがありますが、全てが”ねる”という表現を使います。ねるにも糸偏と金偏の二種類があり微妙に意味も違うのです。多分30年を越える鍛錬を積んだ方はその意味を極自然に理解されているのではないかと思います。特に指導や道場生の育成だけに偏らず特に伝統派で50歳を越えてもご自身の鍛錬を続けておられる方々は必ず”錬”の効果を体験されておられる筈です。伝統空手とは本来地味な武術で基本と型と組み手も約束組み手は錬っても昔から自由組み手は認めない流派も師範も多かったのです。血気盛んな修業時代、僕も極真会館に代表されたフルコンの勇ましく華やかな自由組み手に無条件で憧れました。それが僕の伝統派からフルコンへ転向の大きなきっかけだったのです。それからは息子と新たな修行の日々が続きまた。”錬”を中心の空手から当てと倒しを目的の鍛錬に没頭したのです。しばらくはそれでも伝統的”錬”の鍛錬も並行してやっていたのですが、ある時期からフルコン一本に絞ったのです。30歳を越えてからのフルコンへの転向は毎日が興奮の連続でした。当て倒すことによって得られる自信は錬より確かに勝りました。今思うと充実した修行の時期であったと思います。小中学、高校と修行を共にして来た息子も既に大学への進学を迎え、それを機に極真会館大山倍達総裁のもとへ修行の総仕上げとしてお預けしたのです。それを快く受け入れて頂き、総裁亡き後も尚、現松井館長の下においていただいております。伝統的”錬”の空手からフルコンの選手として経験を重ねて来た息子を観察しながら分析して来た結果、ある種の結論に達したのです。

息子の極真会館入門当初の思い出の一つにこんなことがありました。総裁が「成嶋!型をやって見なさい」“押忍”と答え演武を終えた息子を見ながら「これが型だよ」と周囲の方々に総裁はおっしゃったそうです。空手の神髄まで熟知された総裁からのお言葉は大変誉れなことでした。

更に、体格的に小型な息子が組み手試合において見せた突きや蹴りの衝撃は基本:型:約束組手の正に”錬”から生まれたものなのです。5歳から始め13年目にフルコンに転向し、なお更に”錬”を重ねた後の結果です。息子が選手を引退した直後、それぞれの流派から招かれフランスのパリで武道の演武会があった時のこと。息子も出場しており伝統派をくまなく見学しての感想がありました。「伝統派の型の極には瞠目させるものがあった」と言うのです。厳しく地味で正確な約束組手の反復鍛錬によって錬られた技の威力が代表選手の演武を通して型に表現されていたのでしょう。興味ある話でした。選手を引退して久しい息子が今、松井館長の下でどのような空手を作り上げて行くのか期待し見守りたいと思っています。

今年から葉隠塾では月〜水を伝統的鍛錬(基本、型及び約束1本組み手)に当て、木&金をフルコン技術を主に指導のルーティーンを組み替えて見ました。当ての自由組み手における自信は技術を上回る効果をもたらすものです。僕の経験上如何に錬磨を重ねても実際に当て、倒して見ないと確信出来る自信までにはなかなか繋がらないのです。又その当てられ馴れもフルコンの大きな特色であり成果なのです。さて、将来この試みが如何なる成果をもたらすでしょう。息子が立証して来た通りの効果や成果を求め、新たに道場生と共に挑んで見たいと思っています。

2009年7月

塾長 成嶋弘毅



 
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