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『下拵え』

人間も他の材料同様ある種、素材なのです。特に子供達は間違いなく教育と云う調理前の素材です。従って下拵えが必要になります。僕の云う下拵えとは家庭教育を指します。最近確かに少なくなって来ていますが、下拵えの行き届いた素材は調理するのに手間が省けるだけではなく調理士の意欲を湧かせます。話しを具体的に戻しましょう。空手も言わば教育の一環です。教える側の意欲が強ければ教えられる方にもメリットが生じるのではないでしょうか。すると既に両者の目的も一致することになります。

親は家庭教育において間違っていることは当然教える訳がありません。しかし、親の好みでない場合は良い事でも無視したり反対に好ましくないことでも押し進める場合もあるのです。下拵えは親の味覚に合わせたものと云うことにもなり兼ねません。それでも良いのです。それこそが家風と言えるのかも知れません。しかし、自己の好みと合わなくとも施さなければならない事は”礼節”と”秩序”を覚えさせることが新素材を生かす下拵えの最も大切な部分でもあり、親の義務であると感じています。

では簡単に云って”礼節” ”秩序”とは何でしょうか。
主義、主張はどなたにもあると思います。思いを主張する場合、それを受ける人の思いに反しネガティブな反応が返って来た時、必要なのは礼儀正しいく丁重な対応です。譲らずされど抗わず毅然とするには礼と節度をわきまえることです。相手に不愉快な印象を与えることはなりません。物事の正しい順序をわきまえてさえいれば間違うことはないのです。どのような考えや主張も前提は礼儀です。慇懃(いんぎん)と聞きますと即座に無礼を思い浮かべますが、例え無礼であっても慇懃であれば気品が保てるのです。どの時代でも過度な主張に品格はありません。言わば礼を逸した主張は下品と云うことになります。玩具屋さんの前で泣いてねだる子供に品は感じません。欲しい。だけれどそれが通らない。諦めて親に従う子の行儀を見て親はどう感じるでしょうか。それと同じなのです。そんな場面での親の事後処理こそ、その後の教育の下拵えなのです。

親が子に託す思いの幅。各々の家に独自の方針がありますが、人の心は一つです。それは親も子も同じです。相手への尊重が礼儀であり願いを真摯に訴える最良の方法でもあるのです。礼儀作法と秩序こそ例え利益を逸したとしても守るべき徳目なのです。

 

 

2010年2月5日

一風



 
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