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『格闘技大会 ダイナマイト』

『広がり行く格闘技会への警鐘』
‘09年の大晦日に行われた“ダイナマイト”と銘打った格闘技大会が放映され、我々を楽しませてくれました。中でも柔道出身の吉田対石井両選手の試合は見物でした。云いたい放題の石井選手に対する好感は全くありませんでしたが、仮にも試合に臨むからには少し調整が不備ではないかと思わせた吉田選手にも多少失望すると同時に翌日から自分もダイエットに本格的に取り組みました。まだ元気な時にパンチが当たったから良いものの、石井が凌いでいたならば試合は吉田にとって辛いものになっていたように思います。とにかく先輩の意地を見せてくれた事に感謝しながらの苦言です。

ご贔屓の山本キッド選手は最近の試合から健康管理に問題があるのでは無いかと心配させるほど急激な衰えを見せています。自分よりも大きな相手との顔面打ちが災いしとのでしょうか、もったいない思いがしてならなりません。選手の健康管理は誰かが真剣に取り組むべきだといつも思います。登山家、冒険家、格闘家のいずれも危険を承知で挑み続ける所があります。この言葉は違う意味で使われることが多いのですが『飛んで火に入る夏の虫』と云うのがそれです。馬鹿な奴だよ自分から飛び込んで来たと理解されていますが、そうではなく、近かずけば身を焦がす事は判ってはいても止めが利かない思い表しているのです。止むに止まれぬ狂おしい心。格闘家も同じです。だからこそ誰かが見守るべきなのです。師匠やトレーナーは選手のコンデションを熟知している筈ですが、それでも止められないのが実情なのでしょう。辛いところです。今回のメインイベントを飾った魔裟斗選手は実に理想的な有終の美を飾った数少ない選手ではないでしょうか。余程周囲の環境に恵まれていたか、健康の管理が行き届いていたのだろうと思います。ただただご苦労様と精一杯の拍手を贈りたい気持ちです。

他にも凄まじくも見事な試合を見せてもらいました。皆が日本の格闘技を支える素晴らしい勇者に見えました。ただし、日本の風習や風土に合わない言動は命がけの格闘家だからこそ謹んで欲しい気がしてなりません。相手を威嚇する言葉は不要です。なお、頭部への当て身(拳、肘、膝等の攻撃)ほど危険なものはなく、命を奪い奪われる恐れすらある中、対戦相手へのリスペクトは人として欠かせない思いが僕の頭の中にあります。であるからこそ格闘は崇高(気高く尊い)なのです。憎しみで相手を攻撃するのではなく。その結果も想定した上で誇りを持って行うべきが試合なのです。結果として考えたくはないのですが、死もあると云う意味です。

格闘への男の執念や思いは言葉では語り尽くせません。それは本能なのかも知れませんが正に狂おしくも激しく男を駆り立てるものがあるからこそ注意を払わねばならない事実も多いのです。プロにはプロのプロモーションがある事は認めますが、派手さや華やかさに格闘家の精神を取り違えて欲しくないのです。それに健康であるからこそ戦え、競技が出来る事も忘れてはなりません。特にまだ体も脳も柔らかくある少年達には特別の注意を払って上げて欲しいと思います。それは我々大人の責任です。先ずは指導する立場の我々がその恐ろしさを十分に理解することから始まるのです。

2010年正月

一風



 
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