葉隠流 宗家葉隠塾空手道葉隠塾

葉隠塾 道場案内
  道場訓
理念
歴史
選手紹介
動画
練習、スケジュール、料金
Joining Our KARATE school
お知らせと広報
塾長紹介
  塾長紹介
武士道
出版本
コラム
空手道教範と思想
一門会
  一門会



『 自分よがり 』

今年の夏は予期せぬ入院によりバケーションのほとんどが阻害されてしまいました。考えて見れば怖い話ですが、66才を過ぎるまで僕は一度の健康診断も受けた事がなかったのです。ある日、突然腰の痛さが激痛に代わり病院に参りますと検査の結果胆石と判明しました。検査前の段階ではあれやこれやと病の種類を臆測しましたが、この歳迄検査もせず見つかったのが胆石とは随分幸運と思い、ならばこの際サッさと手術をと思い、入院し胆石を切除したのです。 その前に病人病人した様子では武術家の面子もあるので日光浴をし肌を健康的に焼いたのですが、それがコンガリとは行かず真っ黒こげになってしまい、入院最中に脱皮が始まったのです。なお手術前に体臭などがあってはならないと思い、好きなコロンをたっぷりと身体に施しました。そして看護士さんから云われたことは:-Dr.は顔色や体臭からも患者さんを診断します。だからこんなに日焼けされてはこまるのです。それに病院では香水などの匂いも困ります。言って見れば病人は病人らしくしていなければいけなかったのです。しかし、何故僕が入院前にそのような考えを持ったかですが、以前あるパーティーで病気入院の話が出た際、ついいつも心にあることを口に出してしまったのです。『僕は入院中に人と会うならば、髪も整え衰えた自分を見せないようにしたい』それを聞いた初老のご夫人が『貴方は経験がないから云えるのです。実際に重病で入院すればそんな余裕はありません』実はその方は生死の境を彷徨う経験をなさった方だったのです。それを聞き自分の浅はかさに恥じました。それもあり今回は胆石と言う比較的軽い病で疑似的にどこ迄やれるか試して見たのです。 手術が終わり身体に付けられた器具が外される(手術の翌日)と同時に立ち、歩いて見ました。それも例え僅かでもお腹を切っている為に胸を張る姿勢はやはり痛いのですが、見栄を張り胸を張って歩きました。なお、パジャマも着用したのは手術を受けた当日だけで、後はチノパンとシャツでとうしました。 月曜日に入院し、二日間を検査に費やし水曜日に手術を受け、土曜日に退院させてもらいました。その翌週の月曜日からは会社にも出社し、夜は道場にも出て軽く基本動作もこなしました。それもこれも自分よがりの痩せ我慢です。果たして大病でもそれが出来るのでしょうか。もし将来不幸にもまたそのような機会が訪れてもやり遂げたいと今は思っております。男の心の支えなどと云うものはそんな単純な見栄と痩せ我慢ではないでしょうか。それを馬鹿と言って済ますか誉れとするか、何れにしろどうって事ないのが笑え、また可愛いくありませんか。幾つになってもそんな可愛い大人の男であり続けたいのです。 “自分よがりの痩せ我慢”こそ男の象徴だと信じたいのです。

2009年11月13日



 
(C)Copyright yoin-juku All rights reserved.
葉隠流 宗家葉隠塾  空手道 葉隠塾