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『人生意気に感ず』

人は意識しないでいつの間にか自分の生き甲斐となるものを探します。
それがすぐに見付かる者も、また意識的に探しても見付からない者もいます。
ごく自然に、生きる意義を持ちたがるのも人間ではないでしょうか。言葉が通じないので他の動物に聞いて見る訳にも行きませんが、一般的な印象で家畜を含む犬や猫に感じるのは本能をもとに生きていると言うことです。しかし彼らはその場その場で感情も表します。それを見て飼い主は自分の主観で彼らを理解し、納得していますがその多くは独りよがりの思い込みに過ぎないのかも知れません。
本能と言う点で捉えますと、人として如何に生きるか、どうあるべきかと思うのもそれなのかも知れません。『人生意気に感ず』と表現すれば尤もらしく聞こえ、確かに(人は金銭とか名誉などだけではなく、人の心に打たれて行動するもの)と言うことですが、犬が広々とした自然の中に放たれると飛び回り駆け回るように、それも人間の本能的反応なのです。生命とは繁殖、遺伝&代謝から成り立っておりますが、人間のそれは遺伝した記憶が本能となって人間を操っているように思えるのです。

動物が生きて行くには食べ物と飲み物は欠かせませんが、特に人間は食物同様に精神的支えを必要とします。それは辛さや切なさ、迷いなどからも解放する力を持っているようです。感情が豊かなほど人間は傷付いたり感動したり失望もするのです。僕の少年時代は憧れる対象が多様でした。学問をする学校そのものであったり、人であったり思想でもあったのです。今に見られないものに学校の校風があり、それを学生は誇りにし、各々のアイデンティティーがありました。今年の2月から3月に渡ってテレビで放映された“白州次郎”氏の物語りに英国のCambrige Universityが出身校として紹介され、その誇りと独自性(Identity)も描かれていました。Cambrige Universityに留まらず我らの日本にも昔はそれがあったのです。子供心にそれが眩しく、憧れたものです。
学生が声高らかに校歌を謳う場面もすでに今は消え失せてしまいました。
それは出身校だけではなかったのです。自分の目指すものへの誇りや信念が若者の心の支えとなっていた時代があるのです。要するに若者は意気に感じる人生を自分に与えたり、作り出していたのです。そんな若者を今また取り戻す作業を教育者や、リーダー的立場の人間は自ら意識し、行う時期ではないでしょうか。経済的な豊さは人間本来の目的ではないはずであり、積み重ねて来た行いの結果の一つである事に気付いて欲しいのです。家(家族)を背負って立つ。会社を担って働く。そのような感情を育て、今の時代に相応しい精神も肉体も健全な若者を日本のアイデンティティーであり誇りである武士道と武術を通し“人生意気に感ず”る心へ誘って行きたいのです。

 

2009年4月3日



 
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