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『弟子自慢』

弟子と云う言葉は徒弟制度からのものです。従っていまだにうちの入会申し込み書は“入門書”となっています。志を持って弟子入りする限り、常識の範囲での苦労は覚悟の上。と、そこまでは云いませんが、間違いなく志を持って入門した弟子に違いないのです。

当然空手道においての術技や行儀作法は修行は課せられた義務で、しっかりやらねければなりません。始めは(特に少年部)月謝を払って来ている的な子も混じります。月謝袋を渡す時、はい!と、まるで店で代金を支払うかのように渡すのです。
きっと親がそう言う考えなのでしょう。子供で小学校低学年生でも、はい!と云う同じ言葉を使いながらも渡す動作に違いのある子もいます。
その子達も3年以上も通い続けると変わりが確りと認められるようになります。

僕は弟子と思えど意志のない人間にものを押し付けることを好みません。
では求めないのかと云えばそれも違います。
練習が一通り終り黙想の後、“今日は掃除をしなくて良いから速く帰りなさい”。と云います。するとそれを聞くまでもなく靴を履きさっさと帰る子と云われなくても掃除をして帰る子もいます。
次に今日は掃除をして下さい。と云いますと云われながらも勝手に帰る子すらいるのです。自由を尊重する今の考え方からするとそれは当たり前で、金を払って来ているのだから当然だと親も思っている家庭なのでしょう。
そこで僕が云うことは“道場で云われた事に従えない子は辞めなさい。
ここは学校ではない。義務でなく自分の意志で来るところです。嫌なら来なくても良い所です。家でアニメでも見ている方が好いんじゃないか“。と伝えることにしています。
練習中も集中しない子は帰すか離れた所に座らせ練習からはずすこともあります。練習の合間、または練習をしながら弟子達に見せて聞かせて、いざないます。運動神経や力の差は実技の時だけですが、作法は理解力とその弟子の受けて育った環境にもよります。しかし、続けて通う限りどんな子も指導で変わって来るものです。

少年部は兄弟で通う子が多い中、兄弟共々優秀とも、また駄目とも決まりはありません。とかく愚弟賢兄と云われるように兄は出来が良く、弟は駄目は良くあるパターンです。今通う子の中にもそれがあり、駄目な弟がおりました。
練習も掃除もお行儀も駄目、やりたくない時はさっさと帰りました。そう言う訳で練習を外されたり来るなと云われた子です。その子も今は6年生、来年は中学生です。うちに入門してから丸3年で間もなく4年目に入ります。
その子が何と後輩に注意したり、誰にも即されない便所掃除までしてくれるような成長を見せ始めたのです。その話しを師範代に聞かされつい胸に込み上げるものがありました。

スポーツと武道の違いに僕はこの徒弟制度も大きく関わっているように思います。通って来る人間は永遠に弟子であり、いくら月謝を払ってもお客様にはなりません。従って便所掃除もありです。掃除をすれば汚さないマナーも覚えます。極端に言えば実技の修得は修行の一環に過ぎないのです。
ものを習うとは、月謝を払う事で済まされるものではなく、感謝とともに教える人間を敬う事です。それは親の心掛けですが、昔と違いお金を払えば客。
現代では、そう考える人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
では合理的に考えて見ましょう。何千人と生徒がいるならば別ですが個人の
道場で月に数千円を得る為に人間何が出来るでしょう。お金ではないのです。
弟子に対する思いと愛情が育ち、それを受け入れる弟子からの心が延ては
技術や行儀作法を身につけることに繋がるのです。
それも古き良き時代の日本の良心でした。

もし、お子さんに日本の伝統的武道や行儀作法を習わせたと思われるならばお子さんと供にご両親も外から一緒に修行されることをおすすめします。

男の子はヒーローのように強く正しく。女の子はお行儀良く、綺麗な立ちい振る舞いの出来る娘に。それが僕の理想なのです。それも指導が押し付けでないをモットーとします。

しかし、理想と現実はままならず、孫娘の学校から小学5年生の孫によせる抗議文をいただき、それを娘から見せられたのです。何が原因かは書かれておらず、孫も語りませんでしたが、男子生徒に空手で向かい、蹴った上に急所である鳩尾(みぞおち)を突いたと云うのです。娘は当然先方様へお詫びを入れたのですが、申し訳なく思いつつもうちの弟子であれば女の子に泣かされる子はいない筈です。まして泣いて先生に訴えることは決してないでしょう。

つい先日、少年部の小学3年生以上を対象にした訓話に、学校で暴力的いじめに会っても自分で何とかなることであれば先生や両親に言い付けることを考えず、まず自分で解決する男の子であって欲しいと話したばかりでした。

誰から見てもひ弱で、病弱であれば話しは別ですが、人並み以上の体格でありまして空手まで習っている男の子が先生や親に言い付けることを恥じと思う心も持って欲しいからです。陰湿ないじめは堂々とした行動からは生まれ出ない行為だと思います。それに空手で対抗するとなると、これは問題ですが、先生や親だけを頼らず、いじめに耐え暴力に屈しない心身ともに健全な子供を育てる為には親からして考えねばならない問題と思います。



2008年11月末日



 
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