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『先人の教え』

神道夢想流、西岡常夫、杖術師範の訓話。

仕太刀、とは: 攻撃を仕掛ける方
打太刀、とは: 攻撃を受け躱す方
剣術の稽古用語です。

仕太刀の力を引き出すには、上手な打太刀の存在が要です。
『いいゾ!うまい!そう、それだ!』の導きが仕太刀の力を導くのです。私は、このお話を聞き、空手もまさにその通り。と思いました。そして、指導者が打太刀を努めた場合、完璧にこなさねばなりません。

尚、下記のような道歌もあります:ー

むかしより理を好めるは下手となる初学は技よ上達は理ぞ

訳:=昔から理論ばかりを研究して、技の稽古をしない人で上達した例はない。初めの内は技を良く稽古して、その上で理論の研究をしてこそ上達が望めるのです。武道としての円熟と完成を求むる限り、技の練習をしなければなりません。
反射神経、瞬発力、持久力、筋力等の運動能力はその技を支える大きなファクターではありますが、技そのものと勘違いしてはいけません。尚、その円熟と完成には理が必要になって来るのでしょう。
理とは、会得した技を認識する事によりその技の活用範囲を格段に広くする事なのだと思います。

剣の極意に、刀は抜かずして勝つ。と言うのが有ります。若い頃の私は此の手の言葉が大嫌いでした。ところが最近、この言葉が頭から離れず聞こえて来るのです。私も年をとったのでしょうか。
稽古を続けて行く程に、上には上がある事が判って来ます。
謙虚とは自然に訪れる心境なのだと思います。

厳しい修行は一生もの。弛まず修行して参りましょう。

 

2008年7月末日



 
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