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『サムライ魂 _危機』

今回の災害のその報道ですが、国内で報じられているのと海外のそれは食い違うと云うコメントが耳に入ります。そこで一言あります。

日本の報道機関が同じ国民に真実を隠し報道するとは考えられません。あるとすれば、必要以上のパニックを引き起こすことを考慮してのことでしょう。問題であれば必ず報じなければならない責任感はどこの国のそれよりも強い筈です。とは言え、土壇場に真実を告げられてもこちらも困りますが、不必要なパニックは避けるべきです。人心を惑わすばかりですから。

ニューヨークタイムズで、原発を守る“50人の顔なしさん(姓名が公表されていないためthe faceless 50と紹介されました)”として、“日本人の受けて来た教育からの忠誠心や自己犠牲の精神”とした評価をしました。外国にそれを認められたこと自体は悪いことではありませんが釈然としませんでした。我々の危機に臨んでの滅私(自己犠牲)は誇りであり、さらに運命を供にする仲間との信頼は強要され、教え込まれたものでもない精神性なのです。美しい行為とさえ意識せずに行う良心です。ならば、家族、兄弟はどうなるの?と問われれば、自分が無事であれば家族、兄弟もまた安全と言い切れますか?と、問い返します。それは、自分達の力で国土が守られれば国民の全てが守られると云う理です。もし、危機が最悪の事態となれば一蓮托生。何処に避難しようがこの狭い日本、いずれ同じ運命と言う覚悟が我々のDNAに組み込まれているのです。それが証拠に過去、国を守るため己を犠牲にして来た日本人が何人いたでしょう。語るまでもありません。万が一、日本列島が放射能に汚染され国土が沈没しても、自分だけ海外に逃げ延びる人間は少ないでしょう。少しでも一身を犠牲にして出来るものであれば被害を食い止める努力をする。誇り高く我慢強い民族なのです。

黒船来航以来、歴史がそうであったように、危機こそ日本人が本来の姿を表す動機となり、国とはすなわち自分自身。普段は表面に出さなくても危機や戦いに直面すると即座に反応してしまうサムライ魂がいまだに息づいていることを実感し、嬉しくもまた物悲しい日本人の性を感じました。外国人に理解される考えではないのです。しかし、もしかしたらニューヨークタイムズの解釈の方が現代の日本人には判り易いかも知れませんね。



2011年3月22日

葉隠塾 塾長成嶋弘毅

 

 
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