葉隠流 宗家葉隠塾空手道葉隠塾

葉隠塾 道場案内
  道場訓
理念
歴史
選手紹介
動画
練習、スケジュール、料金
Joining Our KARATE school
お知らせと広報
塾長紹介
  塾長紹介
武士道
出版本
コラム
空手道教範と思想
一門会
  一門会

寅さんと四十七士

人情から来る馬鹿でお節介や親切と思われる考えは“義を見てせざるは勇なきなり”の精神で、自分の為すべき正義と信じ一途にそれを果たす。人を愛すのも私欲を捨て相手の幸せだけを思い尽くす。辛く切ない思いを貫き、本心は忍び通す。割を食うと云う観念は嘗ての男達には無かったのだ。だからこそ寅さんの『男はつらいよ』になるのです。

寅さんのエピソードの多くは現代にはおよそ合わない考えであり行為だが、感動し涙するのは何故か。それらの馬鹿げたと思われる行為行動が人間の持つ卑しさ、汚さを浄化するからではないでしょうか。

また、私が赤穂四十七士のエピソードの数々を振り返る度に主君の浅野内匠頭に思うのは、家来に対する“仁”のなさです。実話か作り話か定かでないまでも、切腹の際残した辞世の和歌はこうなっています。

 風さそう花よりもなお われはまた春の名残をいかんとやせん

風に吹かれ散る花以上に自分の内の春の名残をどうすれば良いんだ……と云うわけですが、それを受けた家来達に仇討以外の道が考えられるでしょうか。当時の教えではそこから逃れる術はなく、それを知りながら言い残した君に、私は仁も義も感じられません。

しかし、仇討ちを決行した家来達の思いは、本懐を遂げた後に付いて来るのは切腹と知りつつ、例え殿様がどうあれ家来は家来としての“義”を貫くことに迷いは持たなかったのです。

捧げる忠義も裏を返せば、“男はつらいよ”アバヨ〜!と潔く去る寅さんと同じではなかったでしょうか。  

 

 

2010年7月21日

一風

 

 
(C)Copyright yoin-juku All rights reserved.
葉隠流 宗家葉隠塾  空手道 葉隠塾