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『天の時、地の利、人の和』

さて、人の生き方は様々ですが何を持って良しとするかの基本も人各々ではないでしょうか。僕は武士道をお題目として掲げており、宗教家でも特別にクリスチャンでもありませんがミサを聞き、結婚式やクリスマスには賛美歌も歌います。何故ならばそれが楽しく、好きだからです。人間の生き方ってそんなもんじゃないでしょうか。
しかしそれは人に押し付けるものでもありません。

穏やかに、人と和し平和な生活が信条ですが武士道が僕の核となり生活を送っています。その道には様々な思想が含まれておりますが、即役立つものとして三つの教えがありますのでご紹介させて頂きます。

豊臣秀吉が常日頃心に置いた言葉で天の時、地の利、人の和があります。これは戦人(いくさびと)の基本ですが、社会そのものを戦場と見立てればその教えは現代にも活かせるのです。
天の時=選ぶべき時期。地の利=その土地に精通していることですが、職業に置き換えたら良いのです。人の和とは世界中何処へ行こうが和を疎かにする国はありません。
ある週末、三国志の現代版レッドクリフ(赤壁)を見ました。殺伐とした時代にあるからこそ、和が要所要所に表現されていました。
権力の頂点に立つと人は我知らず変わることがあるのです。そして自分を神の如くふるまい、和を忘れ失墜して行った例も数え切れません。
三国志の曹操、ローマ帝国のユリウス.カイザー、日本の織田信長。何れも才能に恵まれた英雄であり偉大なリーダーでした。その掲げた大志は人々に支持され頂点に達するのですが、その志しは同時に果てしない野望に変わって行き、人の和を忘れさせて行くのです。近年で言えばナチスドイツのヒトラーがその最たる者でしょう。

そこ迄の規模には遠く及ばないとは言え、大阪の知事になられた橋下氏が、時と見極めたか、地の利ありと信じたか、教育の世界に足を踏み込みました。
青少年の意欲を煽るために競い合う事を奨励したのです。
そのスピーチの一部:ー『一旦社会に出ると全てが競争である』だから学生の時からそれに慣れ親しめと言いたかったのでしょう。それに競うことを否定する人々や職業も罵倒しました。僕は個人的にその意見は間違っていないと思い、その通りであるとも思っています。しかし、それでは和が保てません。また学生達との討論でも終始見下ろす姿勢でした。もしも氏が、これで良しと思われる所に到達したと信じておられるならばそれはご本人の自由です。天の時、地の利、人の和を考えるならば、その三つともに今のところ叶っていないように思いました。

物事を成し遂げるのは熱意が必要ですが、それが強すぎれば和が崩れます。
そして結局は思いが果たせないままに終わってしまうのです。
政治家、実業家、芸術家にいたる迄、競い合いは否めません。競い合う者はすべからく戦人であり三つの教えを守りながら道をなさなければならないのです。目的達成の為の三原則ではないでしょうか。“和”こそ大和心の徳目と僕は信じて止みません。


2009年正月  塾長 成嶋弘毅 




 
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