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『葉隠と読書の奨』

今回は抜粋文を紹介し葉隠なるものを紹介したいと思います_

人に大切なもの、それぞれの人間が持つ心の軸ではないでしょうか。 軸のある人間は何をし、何を言ってもブレが少ないのです。その軸に関する葉隠の教えの一部を紹介します:ー

『軸さえあれば後は人の生き方はそれぞれ』

人間一生誠に纔のことなり。好いた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に、すかぬ事ばかりして苦を見て暮らすは愚かなることなり。 この事、悪く聞いては害になること故、若き衆などへ終に語らぬ奥の手 なり。我寝る事が好きなり。今の境界相応に、いよいよ禁足して、寝て暮らすべしと思ふなり。

この文を読むと葉隠って何何だ。と思いませんか。悪く聞けば害になり深く読めば真理なのです。

『教を嫌うな』

世に教訓をする人は多し、教訓を喜ぶ人はすくなし。まして教訓に従ふ人は稀なり。歳三十も越したる者は、教訓する人のなし、されば教訓の道ふさがりて、我が儘なる故、一生非を重ね、愚を増して、すたるなり。道を知れる人には、何とぞ馴れ近ずきて教訓を受くべきなり。

説教と思わず教訓を受ける心が大切。歳を重ねるほどそれは増々必要になります。訓を与えてくれる方は貴いのです。感性と心を豊かにすれば植物や動物からも訓をもらうことが出来ます。

『艱難は己の磨き粉』

大難大変に逢うても動転せぬといふは、まだしきなり。大変に逢うては歓喜踊躍して勇み進むべきなり。一の関越えたる所なり。『水増さば船高し。』といふが如し。

辛い時こそ学ぶものは多いと知り積極的に対応する習慣をつけるのです。

『水増さば船高し。』といふことあり。器量者叉は我が得方の事は、むつかしき事に出会ふほど、一段すすむ心になるなり。迷惑がるとは、いかい違ひぞとなり。

注釈:ー
『水増さば船高し。』水が増せば船もその分持ち上がる。と言う事。
困難に遭遇する都度大きく成長する。の意味。

艱難汝を玉になす。俗っぽく言うならば”つき”のない時こそ男を磨く良い機会なのです。苦労は買ってでもしろ。と言われた時代もありました。

いくつかの葉隠の教えを紹介しましたが、古い文章で当たり前のことが書かれているだけなのです。意味が判らなくとも何度も何度も諳んじるといつの間にかそこに書かれている意味だけではなくほかの意味も読み取れるのが葉隠です。

また、葉隠に限らず最近なくなりつつある読書の習慣を是非付けて下さい。そこは宝の山です。読書とは正に習慣であり日常的なものなのです。慣れれば面白くもありまた楽しいものです。

2008年8月  塾長 成嶋弘毅 




 
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